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陸奥国津軽郡之絵図(正保国絵図写)

むつのくにつがるぐんのえず(しょうほうくにえずうつし)

概要

陸奥国津軽郡之絵図(正保国絵図写)

むつのくにつがるぐんのえず(しょうほうくにえずうつし)

絵図・地図 / 江戸 / 東北 / 青森県

青森県

江戸中期/1685

紙本墨書着色

縦 393.0㎝   横 488.0㎝

1鋪

青森県青森市本町二丁目8-14

青森県指定
指定年月日:20110406

青森県

有形文化財(美術工芸品)

 江戸幕府による国絵図徴収事業は、大きく、慶長・正保・元禄・天保の4度行われた。ただし、慶長期は、西日本諸国の大名のみが対象とされたようである。
 この国絵図は、弘前藩が正保2年(1645)に幕府に提出した正本(清絵図)と副本の写である。正保国絵図は、正本・副本とも明暦の大火(1657)等で消失し、現存していない。弘前藩では貞享2年(1685)に幕府に提出した正保国絵図の控から写を作成した。それがこの絵図である。幕府の示した基準に従って藩が作成したものであり、縮尺・色・形・記載内容とも、正本・副本と全く同じものと考えて良い。一つだけ違うのは、城下弘前を「○」で囲んで表している点である。幕府へ提出した正本・副本は、城下を「□」で囲んで表すよう指示されていた。いずれにしても、弘前藩が公的に作成した国絵図としては、現存する最古のものであり、津軽領全体を描いた絵図としても、最古級のものと考えられる。
 

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