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赤楽茶碗(鵺)〈道入作/〉

あからくちゃわん(ぬえ)〈どうにゅうさく/〉

概要

赤楽茶碗(鵺)〈道入作/〉

あからくちゃわん(ぬえ)〈どうにゅうさく/〉

陶磁 / 江戸 / 関東

道入

江戸

腰が丸く、胴にふくらみを持たせながら開き気味に立ち上がり、口部はわずかに内に抱えた大振りの茶碗。素地は陶胎、手捏ねで成形し、内外を削って整形する。見込みは広く、大きな楕円形の茶溜まりを作っている。正面と背面に窪みを付け、正面から見て左側に三筋、右側に一筋縦箆を加え、高台際の三方にも平らな面取り箆を加えている。高台は大きく正円形に竹節状に削り出し、畳付の幅は広い。高台内に「樂」字の印をくっきりと捺している。白色の素地に黄土を塗り、全面に砂釉が掛けられており、鮮やかな赤色に発色している。高台内は一部黄色に発色している。釉膚には濃淡の変化があり、正面側に灰緑色の火変わりが生じている。火変わりは内面の所々にも生じている。正面に刷毛で刷いたような黒色の景色を表している。

高9.0  口径12.2  高台径5.8  (㎝)

1口

重文指定年月日:20140821
国宝指定年月日:
登録年月日:

公益財団法人三井文庫

国宝・重要文化財(美術品)

鵺の銘をもつこの茶碗はノンコウ七種の一つに数えられ、道入の赤茶碗の中では最も声価が高い。白土の素地に黄土を塗り、砂釉を施すことにより、鮮やかな赤色を呈している。胴の一部の刷毛で塗りつけた黒い斑文が独特の景色をなし、「鵺」の銘はこの景色を『平家物語』の源頼政鵺退治で知られる鵺の怪雲に見立てたものである。道入は樂歴代随一の妙手として知られ、巧みな篦使い、変化に富んだ釉技など、樂歴代の技術は道入によって確立されたといっても過言ではない。それまでの古樂の重厚な趣を脱して、新たな時代に応じた明るく軽やかな個性を発揮した点は高く評価される。

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キーワード

茶碗 / 高台 / / 削る

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