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慈眼寺 十一面観音立像

じげんじ じゅういちめんかんのんりゅうぞう

概要

慈眼寺 十一面観音立像

じげんじ じゅういちめんかんのんりゅうぞう

木像 / 平安 / 近畿 / 大阪府

大阪府

平安

材不明。一木造り。彫眼。彩色仕上げ。

総高140.0 像高115.8 髪際高90.3 頂―顎 36.5 面長10.3 面幅10.1 耳張(現状)10.0 面奥14.1 胸奥(左)12.1 腹奥13.9(含衣) 臂張27.9 裾張(現状)19. 1足先開(外)15.2(内)6.6 【台座】高35.0 幅91.2 奥行63.4 【光背】長131.0 幅42.9 枘長4.2

1躯

大阪府大東市野崎2丁目7番1号

大東市指定
指定年月日:20180123

慈眼寺

有形文化財(美術工芸品)

本像は、大東市野崎の曹洞宗寺院・慈眼寺の秘仏の本尊である。本像は、内刳りの無い一木造であり、豊かなくびれを見せる胸腹部や三道の膨らみ、頭上の太い髪の束、下半身の浅い翻波式衣文などの特徴から、制作時期は平安時代中期の10世紀後半頃と推定され、制作当初は十一面観音立像ではなく、聖観音立像であったと思われる。十一面観音立像への改変は、髪束に残る頭上面の挿し穴の痕跡などから、中世に行われたと考えられる。面部の大部分と体幹部は当初の作であるが、阿弥陀化仏、頭上面、鼻の大部分、両肩先、両足先、持物は後補であり、改変時期は近世と推定される。享保6年に本像の特別開帳が行われるようになると、大坂市中など各地に野崎観音に対する信仰が広まった。本像は、市内に現存する最古の仏像であり、慈眼寺の歴史や野崎まいりの来歴を知る手がかりが得られる貴重な歴史資料である。

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